Written on 2014, 10, 31

プロダクトを作る時に考えること

はじめまして。
先週10月20日からアトラエにジョインした松本です。

初めてのブログ投稿なので、Tech Blogですが、あえて技術そのものではなく、技術を生かす道の一つである、"プロダクトを作ること"について書きたいと思います。

趣味でWebサービスを作ったり、幾つかのスタートアップでWebサービス開発に携わった中で、自分がプロダクトを作る時に考えること、考えようとしていること、考えるべきだと感じている事などをざっくばらんに。

誰が、いつ、どこで、何のために使うのか

まず最初に考えるのは、"誰が使うのか"。
"何を作るのか"ではなく、"誰が使うのか"を考えます。

"誰が"、"いつ"、"どこで"、"何のため"に使うのかを考えれば、必要なプロダクトの形、機能などは自ずと浮かび上がってきます。

特に最近はスマートフォンの普及に伴って、サービスを作る際にまずモバイルから考えるという事も多くなって来たり、PCのWebであったり、モバイルのWebであったり、iPhoneアプリ、Androidアプリ、ハードウェアと組み合わせたもの、オンラインで完結する、オフラインと連動するなど、プロダクトが動くデバイス、環境、シーンなども多種多様になっているので、ユーザがどういう時に使うのか、どんな状態の時に使うのかなど、より深くユーザの行動に根差したものを作らなければならないと感じています。

当たり前に使うもの

スマートフォンならiPhoneが当たり前、PCならMacが当たり前、ある特定の人達にとってはそれを選ぶことが当然のような、使うことが当たり前であるかのようなプロダクト。
今あるものより圧倒的に便利であったり、使いやすい、安価である、今までに無い価値があるなど、そのプロダクトを使う何らかの必然性があること。

そういうものでなければ、ユーザに時間を使ってもらう、お金を払ってもらう事はやはり難しいと思います。
気が付いたらいつの間にか生活の一部になっていたり、これが無いと困るという必需品になっていたり、そういうプロダクトがやはりユーザに選ばれていくんだろうなと思います。

あったらいいねは全て要らない

最近はリーン・スタートアップの流行により、MVP(Minimum Viable Product)という言葉もよく聞くようになりました。
ですが、プロダクトを作っていると、どうしてもこういう機能があった方がいいんじゃないか、この機能を追加した方が便利なんじゃないかと色々なアイデアが出て、つい多くの機能を付け足したくなってしまいます。

以前作ったプロダクトでも、MVPという言葉は知っていたものの、開発リソースが比較的確保出来ていた事もあり、結果的にはファーストバージョンのローンチ時でも、かなり多くの機能を盛り込んだ、コントロールしづらい大きめのプロダクトになってしまいました。

なので、最近は「あったらいいねは全て要らない」と割り切り、絶対にこの機能は必要、この機能が無くなったらプロダクトが成り立たないと言えるようなもの以外は極力切り捨てるように意識して、機能の取捨選択やプロダクト自体の大きさなどを考えるようにしています。


などなど。
プロダクトを作る時に最近考えている事を書いてみました。
少しでも参考になれば。

分かっていても中々上手くは出来ないんですが。
まさに「言うは易く行うは難し」ですね。